2017年12月31日日曜日

今年もありがとうございました

まさかの雨に、それはそれは慌てふためきました。
皆様、お元気ですか?

2017年も残りわずかとなりましたが、
皆様、本当にありがとうございました。

今年は初めてソロでのフルコンサートを企画し、
オルガニスト勝俣真由美さんの多大なバックアップと
助けてくださった友人知人の皆様、
コンサート待ってますというお声に支えられ、
おかげさまで無事に終えることができました。
本当に本当に、ありがとうございます。

コンサートでお届けした物語の公開に関しましては、
もう少々お時間いただきます、すみません!


”えっちゃんは突っ走るから”
”悦子さんせっかちだから”


今年初めて関係者から聞いたワードです。
そうだったのか。(自覚なし)


CD『こもりうた』は、お父さんお母さんとお子さんだけでなく、
幅広く聞いて下さっているようで、
大切なご家族との最後の時間、
大切なご家族とのお別れの時、
闘病されている方へも、
届けていただいているそうです。

せわしない私にあちらこちら振り回されつつも
CD『こもりうた』とコンサートをやり遂げてくださった
真由美さんに、
大切な時間に必要とされる作品を作ってくださった
真由美さんへ、
改めて感謝申し上げたいと思います☆彡☆彡☆彡


個人的に達成感いっぱいの今年、
けれどそれも、皆さんからの贈り物だろうと思うので、
今年の漢字は「贈」です。

来年も、また新たにがんばります。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。


☆写真は、超個人的パワーフードです☆
☆うれしい時もかなしい時もニュートラルでも食べてます☆


ココイチ
くら寿司のみかんジュース


2017年12月28日木曜日

流産翌日〜その後

「赤ちゃんが出てきたら、診療時間内に来て下さい」
との指示通り(←根に持ってる(苦笑))
翌日、月曜日に夫と病院へ行きました。


エコーで確認してもらって
「ほとんど出てる。完全流産です」
とのこと。
赤ちゃんを見てもらったところ、
「お母さんがそう思ったのなら、そうでしょう」
という返事。断定はしませんでした。
「ホルマリンいる?」
と聞かれ、お断りしました。
「もうこの後は、お風呂入っても自転車乗っても、
何してもいいです。2ヶ月後までに生理が来なかったら
受診してください。よくあることだから、決して
お母さんのせいではないからね」


主治医の診察は内診が一度も無い、一般的には珍しい診察でした。
妹の友人が産婦人科医なので、彼女にも過ごし方を尋ねたところ
医学的には問題ないんだけど、痛いときは無理しないで、
と言っていました。
自転車乗ってもいいなんてさすがに言わないし
大抵お風呂でなく、しばらくはシャワーを勧められるようですが、
いろいろ思い切った先生でした。

夫が帰り道で、
「あの先生、真面目な話してる間、足組んで
サンダルぷ〜らぷ〜らしてたよ!相当ゆるいね」
と言ってけらけら笑っていて、
腹を立てずに笑い飛ばした夫のおかげで、私も力が抜けました。

その日は小一時間買い物をして歩いたら、
お腹がしんどくなり、帰宅後は休みました。
夜にはまた腹痛があり、5cmほどの塊が。
残ってる?!と不安になったので、翌日婦人科の女医さんのところへ。
内診で、全部出てますという診断。
そして赤ちゃんを見てもらったものの、やはりなんとも言えないとのこと。
一週間後に経過を見て下さることになりました。

赤ちゃんは、袋を開けて姿を確認することもできたと思うのですが、
そこまでしてよいものか、私はその時、なぜか、どうしてもできなくて、
そのまま小さな木箱に入れて、父からお花をもらって、
アルミで周りを囲って、キャンプ用の小さな炭で火葬しました。
姿を見なかったことを、後々思い出して悔やんだりもしました。
でも、できなかったので仕方ありません。
その時の灰は小さな器に入れて、お寺で作ったお地蔵さんと並んでいます。

流産後一週間は、冷たい水に触れるとお腹に響き、
家事は1時間くらいが限界で、休み休みでした。
食事は足りない分を夫に買ってきてもらって、作る量を減らし
お風呂はシャワーにしました。
私はこの経緯から、もし同じ経験をする人が身近にいたら、
とにかくすぐに簡単に食べられるものを送ろう、と
心に決めています。
おそらくそれが一番助かります。


一週間後に、女医さんに経過OKと言っていただき、
そこからは徐々に普通の生活へ戻しました。
約一ヶ月後に生理が再開したものの、
その10日後から茶色の少量出血と腹痛。
腹痛は2週間ほど続き、基礎体温も低いままだったので
女医さんに診て頂いたところ、無排卵になっていました。
ホルモンの働きを助ける薬を処方され、
すぐに体温が上がって、腹痛も改善しました。


体調が安定するまでには、やはり3ヶ月はかかりました。

姉が勧めてくれた漢方の先生の本とサイトを見て、
日々の過ごし方の参考にしました。
○堀江昭佳さんオフィシャルサイト
http://www.funin-kanpo.com/ryuzan/


また、友人の勧めでもともと通っていた
マクロビオティックの教室にも引き続き通いました。
お魚やお肉は食べますが、自分の体質や食べ物の持つ特性などを
知ることができ、今も参考にさせていただいています。
先生もとても優しくて、真摯で勤勉で、素敵です。
そして先生のご飯は美味しいです。
○foo's cafe 檜氣
http://foos-shop.p-kit.com


あとは自治体の講座でヨガを習いました。体がガチガチの時に
セルフでケアができるようになり、自分のウィークポイントや、
自分にはどのポーズやストレッチが有効かを知ることができ、
とても助かっています。



そして心の安定は、1年半、かかりました。

時間があったので、こんまりさんの片づけ祭りをしたり、
義弟がくれたニーチェの本や、
産婦人科医の池川明さんの本を読みました。

最初の1年間は意地を張っていたというか、
親子連れを目にしても、マタニティマークを目にしても
それはそれ!笑顔でいよう!そういう自分がいい!
と心に誓っていました。

実際、親戚の子も友人の子もみんな可愛いし、
会えば楽しくて癒されました。
そこには何の罪もありません。
が、1年後、
思い切り体調を崩してしまって、病院でなかなか治らなかったので、
知人に紹介してもらった整体院へ。
溜め込んだストレスが原因だと
カウンセラーのような先生が分析。

○東陽治療院
http://to-yo.cc


自分を無意識に責め続けた結果だそうで、
「良い食べ物を食べても、心が不健康だと、
一晩で病気になります。」
「こうしなきゃいけない、と思うことを、
悦子さんの場合は、少し緩めてください」
というアドバイスのもと、一つずつ緩めたところ、
それまで住んでいた街が急に息苦しくなってしまいました。

開発で子育て世代が多く入ってきていたため、
一歩外に出れば、赤ちゃん、子供、妊婦さん。
会わない日はありませんでした。
環境を変えたくて変えたくて夫に頼み、
ちょうど部屋の更新の時期で、夫も賛成してくれ、
引越しました。
流産後に養生していた頃、窓から見える外の景色の大切さを実感したので、
元いたところより少々不便ですが、
自然がすぐそばにある所へ移りました。
駅までの道で人と全く会わないことは多々ありますが(笑)
その分、野鳥や虫がいて、木々があり、
深呼吸ができる空気や景色に癒されています。

おかげさまで、今は道行く家族に過剰に反応しなくなり、
自然にいられるようになりました。

思い返せば、子供がお腹にいた時に
何か本音と裏腹なことを思ったり、何かを我慢してしまった時、
子宮がキュッと痛む感覚があって
とっさに「ごめん!」と謝っていました。
たまたまかもしれないですが、
心の影響は大きいかも、と思います。


なんでもきっとそうですが、
流産も、経験者にしかわからない痛みが、たぶんあります。
少し前まであった感覚が、ある日を境に空っぽになる。
涙が出る時は、どこから湧いてきたんだろうと思うほど
とめどなく出ました。
理性でなんとかしようと思えば、なんとかなった今までの感覚とは
全く違いました。
母性なのかな、と知人が言って下さいました。

1日も早く立ち直りたいと、誰よりも思っているのは母親で、
泣いていたら赤ちゃんが悲しむからと、
もっと健康になるからと・・・
責めるなと言われても、命が一つ消えてしまうことは本当に大きくて
葛藤は続きます。

私は幸い、周りの方に日々支えられ、
人前でこもりうたを歌えるところまで
戻していただきました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

家族をはじめ、手厚く支えてくださった皆様、
応援してくださった皆様、
そして天国の子供へ
本当に本当にありがとうございました。


流産当日

土曜日の夜、自然流産を決めてすぐ、
一番大きい容量のナプキンを買いに行き、
いつどうなってもいいようにつけていました。

日曜日のAM1:00
腹痛で目が覚めました。
私は生理不順ですが、生理痛は皆無なので、
残念ながら生理痛との比較ができませんが、
目が覚めるくらいの痛みです。
子宮収縮(おそらく陣痛の軽い版)が始まり、
まだ肌寒い時期だったので、こたつで耐えました。

AM2:30
痛みが落ち着いたので、布団に戻り就寝。

AM4:30
痛みで目が覚め、こたつへ。
1時間ごとに痛みのピークが来る。
そうだ、私こもりうた録音したんだっけ、
お腹にいるうちに、と思い
心の中でトラック1から順に歌う。

AM6:30
そのまま寝てしまう。

AM8:00
目が覚めて、時々痛むものの長く続かないので、
夜は絶対動けないから、今のうちにと、
朝食と夕飯を一気に支度する。

AM10:00
ご飯を食べる。腹痛と出血量が増える。
腸も刺激されるのかモコモコする。

AM11:00
腹痛が頻回になり、キューっと痛い。こたつで耐える。
12:00少し前にとても痛くなる。

PM0:05
突然ドバドバっと固まりがたくさん出た感覚があり、
ナプキンからも溢れたのでお風呂へダッシュ。
トイレへ行く人もいますが、私は子供を見つけたかったので
お風呂にしました。
血合いのような塊(胎盤)が手のひら3杯分くらい、そして出血。
落ち着くまでそのまま待機。

PM0:40
塊を確認していると、一つだけ半透明な白い袋を見つけました。
赤ちゃんはふわふわした白い袋の中にいる、という情報を
事前にWebの体験談で読んでいたので、
赤ちゃんと思って、取り上げ、
夫にメールで報告。

PM1:00
腹痛が落ち着き、塊は全部ナプキンに包んでまとめる。
赤ちゃんをラップとティッシュでくるみ、別の場所へ。
風呂場が見るからに惨状と化していたので、
乾いたら掃除が大変だと思い、着替えて即、全部洗い流す。
汚れた服も即洗濯。
出血は続いていて、お腹に体重をかけたり、
立っていると痛みがあって、なかなか歩けない。
でも、救急車を呼ぶほどではないと判断。


夕方、たまたま母が電話をくれたので報告。
大丈夫だと告げたけれど来てくれて、赤ちゃんを確認。
動揺していたのか、
エレベーターのボタンとお隣の家のインターホンを間違えて、
ピンポンダッシュして帰って行きました。(謝罪済)

夫が早めに帰宅してくれて、遠方の父母にも報告。
夫と水子供養の相談をし、
お寺へ行って、小さなお地蔵さんを作ることにしました。
赤ちゃんは、病院で先生に見せてから、
自分たちでお葬式をしようと決めました。
病院によっては供養してくれるところもあるそうですが
私の行っていたところは、そのまま医療廃棄物になるとのことで
まだ死亡届のいらない命で、法律にも引っかからないから
好きにしていいよと、翌日主治医に言われました。

流産翌日〜その後、へつづく。



流産判明〜流産前日

2016年の春、妊娠9週目の検診の日(水曜日)、
その日赤ちゃんが元気だったら、母子手帳をもらえる
そんなタイミングでした。

2週間ほど前に妊娠がわかった当初は
空腹時の軽い吐き気と微熱のだるさがある程度で、
そもそもつわりは軽かったのですが
8週目頃からはつわりがほとんどなくなり
検診の3日前くらいから茶色の少量出血がありました。

腹部エコーを見ながら、主治医が無言になっていき
「心臓が止まっている、お亡くなりになっているかもしれない」
と、告げられました。
その場にいた看護師さんもなんとも言えない表情になり、
私はその現実を受け止められず、泣きたくて泣くのでもなく
どこからともなくただひたすら、涙が溢れました。

稽留流産といい、お腹の中で胎児の心拍が止まってしまうもので
原因ははっきりとは分かっていませんが
赤ちゃんの持って生まれたものゆえで
そもそも長く生きることが難しい子だったんです、と
説明を受けました。
お母さんには何の落ち度もなく、どんなに安全な過ごし方をしようと
避けられないことなんです、残念ですがよくあることなんです、と
説明を受けました。

翌々日(金曜日)、最初に妊娠確認をしてもらった
別の婦人科(分娩なし)の女医さんに診てもらいましたが、
心臓は止まっていました。


そうなると、このあとは
自然に出てくるのを待つか、手術かの2択。


・自然に出てくるのは、いつになるかわからない。
今日明日かもしれないし、数ヶ月先になる人もいる。
・体への負担は一番少ない。
・ただ、一部残ってしまうと結局手術になる。
・流産が始まって、もし大量に出血した場合は救急対応が必要。
・子供の死を、自分の手で直接受け入れられる。


・手術は、決心がつきさえすればすぐ日時を決められる。
・自然流産より、麻酔等含め体への負担はある。
・医師と看護師の見守りがあるので、安心。
・もし”診断が何かの間違いで、生きていたら、心拍が戻ることがあったら”
と思ってしまうのなら、一週間ぐらい様子を見てもいい。


産婦人科の主治医は自然流産を勧めました。
婦人科の女医さんは手術を勧めました。
知人や家族は、いざという時もし出血が多くて何かあったらと心配してくれ、
早いほうがいいからと手術を勧めました。

診断から3日後、土曜日の午前中に、
私は再度主治医のところへ行き、手術の手続きをしました。
主治医は嫌々、そんなにしたいならすれば、という感じでした。
最後にエコー写真をたくさんくれました。
頭と体と手足がはっきり分かれていて、私のつたない体の中で
2cmまで成長してくれていました。

手術は週明け月曜日の予約。
帰宅すると既に少量の出血は茶色から鮮血に変わっていて、
きっとそう遠くないうちに出てきてくれるかもしれない、
主治医が強く勧める自然流産のことをあらためて考え、
要は私の覚悟次第なのだと思いました。
確かに、死んでしまったのだ、と受け入れ、
自分の手で子供を受け止める覚悟。

夫の帰宅後すぐ相談して、自然流産を待とうと決め、
その日のうちに病院へ手術キャンセルの電話をしました。
翌日が日曜日だったので、もし出てきたらどうしたらよいですかと
看護師さんに尋ねたら、
「生理がちょっと重くなる程度だから、心配しないで〜。
出てきたら、診療時間内☆に来てくださいね〜。」
という返答。


まじか・・・。


日曜定休のその病院には頼れないことがわかり、
いざとなったら救急車、と心に決めたのでした。
そうしてまさにその翌日、日曜日に、
我が子は出てくるのです。


流産当日、へ続く。


流産のことを書く前に

こもりうたコンサートの記事で書きましたが、
昨年私が経験した流産について、
3つに分けて載せて参ります。

起きたことに対して、どうしたか、
感情等々を控えめに、
なるべく不安をあおらないように書こうと思います。

こういうことは元来、公にするもんじゃないのかもしれないのですが
流産というものが思いの外、高い確率で起こること
そんな方が周りにたくさんいて驚いたこと
それにしては、いざという時どうしたんだろう、と
わからないことだらけだったこと。
家族に経験者がいなかったことも、私にとっては大きかったです。

そうした中で近しい方々や、Web上のたくさんの経験談に救われ
流産前も、その時も、そのあとも
備えることができました。
匿名でどこかに載せることも考えましたが、
自分の言葉に責任を持ちたくて、ここにしました。

いつも応援して下さる方の中で、もしかしたら
こういうのは読みたくないな、
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方の目に触れないよう
他のページを作ることも考えましたが、スキル不足_| ̄|○

この前置きをすることで、
次からの3つの記事を避けていただけたら、と思います。
何卒、ご容赦ください。

これは私の不幸自慢ではありません。
悲劇の主人公ではありません。
そんな言葉で片付けられるものではありません。

経験した者にしか、わからないことがあります。

助けられたから、私も、どなたかの助けにつながるなら、
それだけです。



2017年12月21日木曜日

病棟でのうた時計

冬まっしぐら!
皆さまお元気ですか?

今日は聖路加国際病院の緩和ケア病棟で、
初めて演奏をさせていただきました。



聖路加はいつもお昼のコンサートでお世話になっていますが、
ご縁があって、月に一度の緩和ケア病棟でのミニコンサートに
行ってまいりました。

このお話を伺った時、
心が、ぜひやりたい、演奏したい、と
ものすごく訴えているのを実感し、
やっぱりうた時計は、
心から湧いて出たものなのだと
改めて思いました。

「無償での演奏というのは
他の音楽家を悪者にする。
あなたのように、CDを出して活動していたことがある人が
それをやっては絶対だめ。
お金をかけて学校へ通わせてもらったのだから
音楽で稼ぐことを考えなさい。
ボランティアは今すぐにやめなさい。」

うた時計を始めた頃、
高校の恩師にきつく叱られました。
先生のお話は正論です。
音楽で身を立てなければプロとは言えず、
両親にも申し訳ない。
ボランティアをしている時間があるなら
歌って稼ぎなさいというのは
正論です。
先生が私を想って下さるからこその言葉だということも
分かっています。

でも、
もし私の歌を必要として下さる方がいて、
コンサートへ行ける状態じゃないけれど
音楽を聴きたい、と思われるなら
そういう場所へ、
そんな方の元へ、
真っ先に行ける自分でいたいのです。
ただの、私のわがままです。

そして緩和ケアという、ご本人にもご家族にも大切な大切な時間に
必要としてもらえることは、
私の一番の目標であり、理想です。


祖母の介護をしていた時、
心に余裕がなくて歌えないので、
自分が歌った童謡唱歌の録音を流したことがありました。
その録音は、もともと父からの依頼で
遠方に住む病床の祖父へ歌を届けたいから、と
手持ちの録音機で録音してあったものでした。
当時Auraに所属していたものの、ソロでの歌い方には迷いがあり
学生時代に教わったベルカントとAuraでのノンビブラートの歌い方と、
なんともどっちつかずな有様で
自分としても、これで心が休まるのだろうかと
とても申し訳ない出来になっていました。
その時の私にはそれが精一杯で
録り直しても大して変わりませんでした。

祖母の介護をする中で、試しにそれを出して再生してみたところ、
1曲目が始まってまもなく
「うるせえ!消せ!」
と、、、
即時終了しました。
(↑語気が強いですが、方言のようなもので悪気はありません)

祖母の葬儀では、父母の意向でその録音を流していましたが
おばあちゃん、やだって言ってたんだけどな、、と
内心、祖母にとても申し訳なく思っていました。


数年後、訪問入浴介助のお仕事を始め、
在宅看護・介護をされる方々の所へ伺う中で、
緩和ケアをされている方の介助をすることもあり、
看護師さんのお手伝いをしながら、
利用者様と、ご家族と、お話をしながら、
こういう方の役に立ちたい、
祖母には最後まで出来なかったけど、
勉強した歌で、もし必要としていただけるならと
ずっとずっと思っていました。


そうしてはじめたうた時計。
トイスラーホールでの、お昼のコンサート。
そして今日。


高校の恩師はこうも言っていました。
「家族が病院で緩和ケアを受けていた時に、
ボランティアの演奏者が来てくれたんだけど
その演奏がひどかったの。
でも本人たちはすごく満足そうで、
私はそれがとても嫌だった。
そんな演奏家にだけはならないでほしい。」


そうなってはいけない。絶対に。
ずっとずっとそう言い聞かせて、迎えた今日。

ピアノの梶山ななえさんと、サックスの吉田充里さんと
トリオで演奏してきました。
ボランティアのコーディネーターの方をはじめ、
音域のことなど相談にのってくださった音楽療法士さん、
トイスラーでも見守ってくださる司祭様、
お医者さま、看護士さん、病棟ボランティアの方々、
そして、患者さま、ご家族のみなさん。

クリスマス効果もあったかと思いますが
当初の参加予定よりたくさんお集まりいただいたそうで、
ぜひまた来てくださいと、言って下さいました。



*演奏曲目*
Winter Wonderland(サックス&ピアノ)
The Christmas song(サックス&ピアノ)
ロンドンデリーの歌
アニー・ローリー
冬の星座
オンブラマイフ
この広い野原いっぱい
北の国から〜遥かなる大地〜
きよしこの夜(みなさんと一緒に)

*アンコール*
埴生の宿
まきびとひつじを



トイスラーで歌を聞いてくださっていた音楽療法士さんは
「佐藤さんなら大丈夫です!」
と、言ってくださり。

同じく以前トイスラーでお会いしていた司祭様は
リハーサルを聞いて、お部屋から出てきてくださり
「今日演奏されるんですか?ぜひ聞きにいきます」
と、言っていらしてくださり。

演奏後の帰り道、ななえさんと吉田さんが、
「やっぱり悦子さんの歌はいい」
と、言ってくださり。


大泣きでした。(みっともないので心の中で)


ななえさんや吉田さんのような、心の優しい、
誠実な演奏家の方と出会えたこと。
そうして自分の目指していることが、
今日、少し、できたのかもしれない、ということ。
お二人へも、そして出会わせてくれた何か目に見えない力にも
心から、感謝の気持ちで一杯です。

叱らせてしまった恩師にも
ただただ、感謝しています。


そして天国の祖母には
改めて、ごめんなさいと、
ありがとうを繰り返しています。


思い上がらず、ただ誠実に、
ひとつずつ、大切に、
努めてまいりたいと思います。

2017年12月18日月曜日

ぴよぴよさんで歌いました

乾燥注意報!(やっぱり右手)
皆様、お元気ですか?

昨日はうた時計でした☆
千葉県市川市の『小さなおやこ絵本館ぴよぴよ』さんの
クリスマス会にお邪魔してまいりました。


ぴよぴよのお庭には立派なログハウス調の
「遊び場!秘密基地!」
が、登場☆
こちらは地域の皆さんと協力して、
子供たちも綿密な会議を重ねて作ったそうです。

こういった企画をされているのが、ぴよぴよ内の子育てサークル、
『みんなのあそびばたけ〜そらかぜ〜』さんです。


クリスマスにはいつもお声がけいただいて、
ほんとにありがたいです。
今回のクリスマス会の様子もアップされていますので、
よろしければぜひご覧下さい♪
https://ameblo.jp/minnano-sorakaze/entry-12337226600.html


歌以外にもいろいろとお楽しみが盛り込まれておりまして、
まずおやつ作りに参加させていただいたのですが、
私のセンスの無さが光っております。
イラストでごまかしてご紹介します。_| ̄|○


クレープクリスマスツリー☆↓

注:お手本はそらかぜさんのブログをご覧下さい


クレープの緑色はなんとほうれん草!!
汁をどうにかして抽出して混ぜるのかと思ったら、
ほうれん草そのものがまるっと入っているそうです。
とってもきれいな緑色でした☆
いちごとマシュマロのは、サンタさん、、です( ̄◇ ̄)


そして!
子供たちのプレゼント交換☆
音楽に合わせてぐるぐる回してます↓




そしてそして〜夜ごはんタイム!
お母さんたちがお手製のごはんを持ち寄って、
バイキング形式で選んでいきます♪
みんなそれぞれのお弁当箱に入れて、いただきます〜☆



他にもピザや塩むすびなどなど盛りだくさんありまして、
母の味。美味しかったです。。。
私は作れなかったので、みかんでご容赦いただいて(>人<;)


クリスマス会のあとは天体観測へ出かけて、
双眼鏡や天体望遠鏡で、すばる(プレアデス星団)を観ました☆☆☆
小さな双眼鏡から徐々に拡大して行って、最後は望遠鏡、
という演出で、とても綺麗でした。
説明をしてくださった、まるででんじろう先生のような方は
これが本職ではないのですが、
好きが高じて本職に影響が出るくらい忙しくなってしまって
市内の学校を飛び回っているそうです。(凄)


そんな盛り盛りワクワクの楽しいクリスマス会で、
私が歌わせていただいたのはこちらです↓
伴奏は全てYouTubeから、いろいろな楽器の音源をお借りしました。

♪子供たちコーナー
・星に願いを(オルゴール)*リクエスト
・ジングルベル(オーケストラ)
・あわてんぼうのサンタクロース(吹奏楽)
・きよしこの夜(ピアノ)

♪大人コーナー
・Silver bells/映画『The Lemon Drop Kid』挿入歌/(鐘&笛の音)
・Christmas time/Bryan Adams/(原曲に沿ったカラオケ)*リクエスト
・Away in a manger/讃美歌/William J. Kirkpatrick(アコースティックギター)


YouTubeの曲はそのまま使えたり使えなかったりなので、
キーを上げ下げしたり、カットしてつなげたり、テンポを変えたり、
うた時計=ボランティアなので、許していただこう!と思い、
色々いじりました。
そんな作業も楽しかったです。

あわてんぼうのサンタクロースの編曲で、
グロッケンの音色が響く静かな場面になるところがあり、
サンタさんが帰っちゃう4番の詞にあてはめてみたのですが
事前に練習もしていない中、
皆さん自然と声が静かなささやき声になり!
サウンドの力ってすごいなーと
そして小さなお子さんにも備わっている、雰囲気を掴む力☆
に、こっそり感動していました。


リクエストは2曲考えて下さって、
一つはディズニーの名曲、星に願いを。
もう一つは、カナダのロックシンガー
Bryan Adamsさんの名曲、Christmas time。


星に願いをは、とにかくあの世界観を傷つけないように心がけ。

Christmas timeは・・・恥かしながら初めて聞きまして、
どう歌おうか、ハスキーなブライアンさんの、
あの心からの叫びと、大切なメッセージをどうしたらよいものか
しばし思案・・・結果、
私が叫ぶことができる音域にし、
喋り方はなるべくオリジナルに沿って、
あとはパッションの限り!?おもいっきり歌いました。

原曲とはかなり違ったと思うのですが、
とってもいい曲に出会わせていただいて、幸せでした。


”クリスマスには何か不思議な力がある
人種も、お年寄りも子供も関係なく
笑顔でいられるクリスマス
その一日だけじゃなく、ずっとその気持ちを持ちつづけたら
きっともっと世界は良くなる
クリスマスがどうかずっと続きますように”


Christmas timeの歌詞です。
ぴよぴよさんには、この歌詞のように
相変わらず、あったかいやさしい空気が
たくさんあふれていました。
きっとクリスマス以外の日も、ぴよぴよは
ずっとこうなんだろうな☆と思いました。


子供達はいつの間にか小学生になっていて
みんなお兄さんお姉さんになっていて☆☆☆
そのお母さんたちの働き方改革等々もあり。

やってみて、はじめてわかる。
やってみないと、わからない。

お母さんたちの実感を聞きながら、深く頷きました。

私は子供のことは未だよくわかっておらず、
リトミックのような特別なプログラムも組めませんが、
歌ってもらえれば良し、と、
それだけで呼んで下さって、
経験させていただき、ほんとうにありがたいです。

歩みの遅いうた時計ですが、成長してゆけるように
また、頑張ります☆
ぴよぴよのみなさん、今年もありがとうございました!!


いただいたお土産です。
お手製のお味噌やパン、プレゼントのお菓子まで!
お子さんの一人から、
折り紙で作ったパクパクというのをもらったのですが
どこにどう指を挟んだらパクパクになるのか?!
教えてくれたのに分からないー(汗)
要研究です☆

2017年12月10日日曜日

Auraのクリスマスコンサート2017

関東らしい冬の快晴でした。
皆様、お元気ですか?

本日、行ってまいりました♪
Auraのクリスマスコンサート2017☆☆☆



Auraが出演いたしまして、
なんとその直後、通販サイトAmazonの
オペラ・声楽部門とライトクラシック部門で
1位になったそうです!!!・゜・(ノД`)・゜・。

私も、商品ページに☆ベストセラー☆と帯が付いているのを見て
ひとり感激しておりました(泣)

『ごごラジ!』は私も昨年お世話になりまして、
予想を上回る反響をいただき、その場にひれ伏しましたが、
すごい番組なんだなぁと改めて思いました。
もちろんAuraメンバーの充実の歌唱とトークは大前提☆で、
盛り沢山で面白くて大笑いでしたが(笑)
様々に盛り上げ、ご協力下さった番組の皆様へ、感謝しきりです。
メンバーではないですが私からも…ありがとうございます!!


ぜひ、午後に一息つきたくなった時、家事をしながらの気分転換に、
NHKラジオ第一をON☆してみてください♪

ごごラジ!(NHKラジオ第1 毎週月曜~金曜 午後1時05分


そんなイケイケどんどんのAura
今日もとっても楽しいコンサートでした。
楽しくてあっという間なんですけど、
十数曲、全部ア・カペラ、前奏も間奏も後奏も
全て歌いっぱなしです。
結構すごいことしてるんだよ!
いやかなりすごいことしてるんだよ!
って、時折我に帰りつつ、心の中で叫んでおりました(熱)


真央氏、神!もう何歌っても神!
有希ちゃんなんかめっちゃ高い音めっちゃ小さい声でバランスとってる!
りねりねまた一段とええ声になっとる!なんかきらっきら!
みっこの深い声やっぱいい!みっこがマイク持つと期待してしまう☆
典子は抜群です。安定の典子。Auraには典子。典子はAura


↑本日の私の感想ですm(_ _)m

どうぞ引き続き、Auraを応援していただけましたら幸いです。
こちらはぜひ温かく見守っていただきたいです(笑)
ずっとずっと応援してくださる皆様、
本当にありがとうございます。

あっ!
今日は同じくメンバーだった絵美ちゃんにも会えました♪
相変わらずビューティで相変わらずのEmi Harashimaでした〜
かっこええ。


Auraの行く道がその名の通り、
光いっぱいになりますように☆☆☆☆☆


2017年12月8日金曜日

聖路加でした☆

カラカラぱりぱりのち、しっとりです。
(注:お天気の話)
皆様、お元気ですか?

本日予定通り、聖路加国際病院お昼のコンサートにて
歌ってまいりました。

ピアノの梶山ななえさんと、サックスの吉田充里さんと
さだまさしさんの『北の国から〜遥かなる大地〜』
を演奏してまいりました。

北の国から。
そうです、あの曲です。
歌詞がなくて、Ah〜と、ん〜だけの
あのヴォカリーズの超有名曲です。
歌ってまいりました。

幼い頃からバイオリンを弾き、天才少年と言われ、
クラシックの訓練を積んでいたさださん。
4月に「いのちの理由」と「片恋」の演奏にチャレンジした時に
手伝ってくださったエンジニアさんも
「さださんが元々クラシックの方だからか、ジャンルはポップスだけど
それほど違和感がないね」
と仰っていて、
今回の北の国からもまさに、そうでした。

うた時計の打ち合わせで吉田さんが「遥かなる大地とか…」
と提案して下さったおかげさまで、この超有名曲に踏み込めたのですが、
現代のクラシックの方が作った日本歌曲を歌う時と
個人的にはあまり差を感じません。
もちろん私が歌った歌曲はほんの一部ですし、曲によると思います。
なぜそうなのかの分析もできないのですが・・・。

とりあえず!
このさださんシリーズ、
楽しいので続けたいと思います(笑)

余談ですが、さださんのコンサートでは、
この曲を会場全体でみんなで歌わせてもらえます。
なんとも言えないあったかい気持ちになります。



今日はプログラムのちょっとした誤記がきっかけで、
もろびとこぞりて〜きよしこの夜のクリスマスメドレーも
ちゃっかり歌わせていただきました。
日曜日に本番を控えているというのに、
ななえさんの対応力・・・お見事でした(感動)

師走のお忙しい中、お越しくださいました皆様、
本当にありがとうございました☆☆☆

2017年12月7日木曜日

明日は聖路加です&お詫び

手に潤い求む!(特に右手!)
皆様、お元気ですか?

お知らせがギリギリになってしまいましたが、
明日の聖路加国際病院トイスラーホールでの
お昼のコンサートに出演いたします。

ピアノの梶山ななえさんと、サックスの吉田充里さんとの
トリオです☆
もしご都合よろしければ、雨で寒いようですので、
道中お気をつけてお越しください♪


そして、お詫びですが・・・
年が明けたら早速次の催しを〜〜
と、意気込んで準備していましたが、
こもりうたコンサートを終えてから、
予想を超えて体調を崩してしまいまして・・・
恥ずかしながら元に戻すのに、1ヶ月余りを要してしまいました。

『ペース配分、余力を残す、疲れたら休む』
が、私のもっぱらの課題です。。。
体力が足りなすぎる、と再認識し、
この度、ライブの企画を断念いたしました。

今、私が優先すべきことは何か。
この状態でできることは何か。
ずっとずっと考えまして、
新しいステージに上がるための、修行。
と、結論づけました。

主催コンサートやライブ出演はしばらくお預けで、
修行と、その一環であるうた時計を中心に、
活動してまいります。
聖路加での演奏も出来る限り続けてまいります。


勝手ばかりで申し訳ありません。。。
応援してくださる皆様、
長い目で、温かくなくて良いので、なんとなくで良いので、
見守っていただけましたら幸いです。

本当にいつもありがとうございます。
どうぞ宜しくお願い致します。

写真は、今日道端に咲いていた、可愛いお花です。