2008年12月26日金曜日

*センリョウ(千両)*



*センリョウ(千両)*
先日、実家でこんな電話を受けました。

「明日はセンリョウのせりです、よろしくお願いします」

そうか、もうそんな季節なんだ~と、既に師走が折り返している事実に驚きました☆

センリョウはお正月の飾りに欠かせない縁起物なので、年末になると、
松や金銀の柳と共に我が家を占拠します! 今年も大量に仕入れられたので、一つ拝借♪

描き始めて気づいたのですが、センリョウってずいぶん枝葉が多いんですね。
お正月のお花に混じっている時は分からなかったのですが、かなり立派。

名古屋→東京間の新幹線で色をつけていたら、隣にいた真央ちゃんも、葉っぱの多さにびっくり。
2時間弱の道中で葉っぱの下地しか塗れず、私もびっくり(笑)

当初は“千両”なんて、ずいぶんあからさまな名前だなぁ~と思っていましたが、
その枝ぶりと沢山の赤い実に、なるほど、確かに豊かだ! と納得。
黄色い実もありますが、そちらは更にリアル!! ☆ザ・千両☆

絵を描く時、私はなるべく実物を目の前に置いて描いており、
今回も新幹線では写真を見ましたが、仕上げは本物に戻りました。
そうしないとそのもの自身の雰囲気を感じることが難しいと、大学のデッサンの授業で教わったのです☆

これは歌も同じで、先月、0歳から入場出来るファミリーコンサートに伺った際に、
お母さんと赤ちゃんが沢山集まった会場の雰囲気があまりにも優しく温かくて、
一曲目のトルコ行進曲から感極まってしまいました。

他のメンバーも同じだったようで、バッカス(お酒の神)を讃える愉快な詩を、
危うく泣きながら歌うところでした! そこをなんとか我慢し(笑)、
その後は心がとても優しくなって、終始穏やかに歌えました。

生で歌うことで、お客様の雰囲気を感じ、それがその場で歌に生きてくることを実感しました。

そしてセンリョウは、お正月飾りの中ではアクセントとして少し入る程度ですが、
無くなってしまうと、途端に雰囲気が堅~くなってしまいます。
そんなセンリョウを今回しみじみと生で見て感じたのは、
そこにあるだけで華やぎ、お正月ムードになる、というセンリョウの粋なはからいなのでした☆

今年はライブの機会を沢山頂いて、また思いがけず、絵を描く機会も頂いたので、
歌や絵を通して感じたものを、Auraで生かしていきたいと思います☆

それでは皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい!

2008年11月22日土曜日

*コスモス*



*コスモス*みなさんこんにちは。
道を歩けば、落ち葉また落ち葉。寄せ集められたところを、つい、ザクザク踏みながら歩いてしまう☆

そんな晩秋にもう一つ、ぎりぎり秋の花。今回はコスモスです。

9月に訪れた八戸で、道端にコスモスを見つけました。それを見て絵美ちゃんが
「ずいぶん元気なコスモスだね~」と驚いてました。
うん確かに、コスモスにしては立ち姿が勇ましく、花も大きく、ぱっとひらいて元気いっぱい…


…ん?

コスモスにしては?


そもそもなぜコスモスには、決して元気いっぱいではなく、
どこか儚げなイメージがあるのでしょう。

お花だけみたら、優しくてふわっと風に揺れていて可愛いのに。
そこへプラスアルファ“切なさ”や“儚さ”がついてきてしまう。

なぜに?! としばし考えたところ、ふと、雪国に住む伯母の言葉を思い出しました。

以前、伯母の所へ行った時、コスモスが咲いているのを見て伯母が
「あぁ嫌だ、コスモスは嫌だ」ときっぱり言ったのです。

「おばさんはコスモスが嫌いなんですか?」と尋ねると
「コスモスが咲いたら、すぐに秋が来て、冬が来て…
雪で何も出来なくなってしまうんだなぁ」とのこと。

雪国に住む方々にとっては、雪と一緒の長い冬が、時に命がけだったりします。
そんな冬を前に、秋の訪れを知らせるコスモスは、
ある種の覚悟や厳しい思い出が浮かんで、切なく映るのだと思いました。

真冬に伯母の家で、1メートル以上積もった雪にダイブした私には…
到底想像出来なかったことでした。

今月初めに訪れた九州の田主丸で、再びコスモスに出会いました。
まだ暖かかった田主丸のコスモスは、そよそよふわふわ、川岸に咲いていました。
親指サイズの小さいコスモスも発見☆伯母の言葉を思い出しつつ、
可愛くも切ないコスモスの魅力を改めて感じたのでした。

各地では初雪も観測され、いよいよ冬到来ですね。
バッチリあたたかくして、冬を迎えたいと思います☆

2008年10月7日火曜日

*りんどう*


*りんどう*
"暑さ寒さも彼岸まで"と言われますが、本当に朝晩涼しくなって、季節はすっかり秋ですね。

今回は秋の花『りんどう』です。この花は昔っから、小さい頃から好きでした。
おそらく今までの人生で見たお花の中で、No.1です☆

りんどうは、なんというか、とにかくきれい。

明るい紫や、白や、グラデーション、いろいろな色がありますが、私が好きなのは、
深い紫と群青の間みたいな色のりんどう限定☆

他の色は"きれい"ではなく"可愛い"になってしまう気がして。
やっぱりこの色しかない、りんどうはこの色じゃなきゃ!! と思います(笑)。

もともと濃紺とか青紫といった、深い青系の色が好きで、
幼児期の検診では、クレヨンの中から好きな色を選ぶという時に紫を選んで、
周りの大人をやや心配させたらしいです。


…では、ここでりんどうの魅力をひとつふたつ☆

りんどうのお花の部分は、咲いてもつぼみでも、ずっと、凛々しい。

葉っぱは切れ長で、すっきり。

花全体がてっぺんに向かって咲いている。

中心に一本、芯が通っている感じ。たくましい!

以上(満足)☆☆☆

どちらかというと好きというより、憧れなんですね。もはやりんどうになりたーい!!


八戸でのコンサートから帰った夜、我が家では十五夜パーティーが行われていました。
窓際には、ススキと、お団子と、…りんどう!!
ニクい演出でした(私限定)☆

いい季節になりました。りんどうを超えるお花は現れるのか?!
未知のお花に遭遇するのも楽しみですが、多分…No.1は変わらないでしょう(笑)♪

2008年8月8日金曜日

*さといもの葉っぱ*


*さといもの葉っぱ*
以前、我が家には祖母が大事にしていた家庭菜園がありました。
ミニトマトやシソ、ナスなど、1畳程の狭いスペースに、
代わる代わる色々な野菜が植えられていました。

その中でもさといも(里芋)は、暑い夏に恰好の遊び道具☆だったのです!

夏になると、さといもの葉っぱがものすごく大きくなるんですが、これが…みごとに、水をはじく!!

大きなお皿みたいな葉に夜露がたまってたり、夕立の後は雨粒が残っていたり。
それを見つけると嬉しくなり、葉っぱを傾けて、水の玉をビシャっと地面に落としてました。

祖母には「たまった露は服につくとシミになるから、近づくな~」と言われていましたが、
水玉の流れる様が面白く、葉っぱが空っぽでもあえて水を汲んできて、
手ですくって、ためては流し、またためては流しと、遊んでいました!

でもほどほどにしないと、土がビチャビチャの水浸しになってしまい、祖母の雷が落ちます…

よい子は真似をしないで下さい(笑)!

祖母が大事に育てたさといもは、毎年ずいきごと煮て、美味しく頂きました☆
「手間がかかるから来年はもうやらない」とよく言ってましたが、
必ず次の年も大きな葉っぱが育ってました。

そんな優しい祖母を思い出す、さといもの葉っぱ☆です。

2008年7月18日金曜日

*日々草*


こんにちは! 佐藤悦子です!
皆さんお元気でお過ごしですか?
始まりました、Auraメンバーページ☆私佐藤のテーマは『植物』です☆
…実は、私の実家は花屋でして、小さい頃から花や植木の中で生活していたんです。
いや~それではさぞかしお花に詳しかろうと、当然予測されるところでありますが…
情けないことに、私自身は全くお花のことは分かりません…(-_-;)
なのですが! 決して嫌いではなく、お花大好きですので!
これから植物にまつわるもろもろを、お話して行きたいと思います☆





第一回目は…*日々草(にちにちそう)*




初夏から秋にかけて、お花屋さんに並ぶ日々草。

読み方も“ひび”ではなく“にちにち”と読むところが、焦りがなくて、好きです☆

このお花には、ある思い出があります。

大学生の頃、友人とお祭りで歌う機会があったのですが、

その時足もとが寂しかったので、お花を置こうということになりました。

そしてお花屋さんで目に留まったのが、小さな鉢に入ってずら~っと並んでいた、日々草でした。

赤、ピンク、白とカラフルで可愛い。お値段も一鉢100円~素晴らしい☆

しっかり買い込んで、彩られたステージで、嬉しく歌いました♪

その夜、日々草について調べてみると、花言葉を発見☆




『友情、楽しい思い出』




お祭りの一日、友人とのライブ…という状況と不思議にリンクして、嬉しくて嬉しくて、翌日友人に報告!

また歌おう!と約束した、そんな友人の中の一人は、星野の典ちゃんなのでした(笑)

パッパッと咲く日々草。枯れてもすぐに、新しい花が次々に咲く。そんな潔さがまた、いい。

見る度に、楽しい思い出が浮かんで、今日一日を、新しい気持ちで迎えられるお花です。