2012年3月15日木曜日

*ショートケーキとお赤飯*


*ショートケーキとお赤飯*
好事を他に与え、悪事を己れに向え

己れを忘れ他を利するは慈悲の極みなり


この度の震災復興に携わるボランティアの方々には、忘己利他(もうこりた)の精神がある、
と瀬戸内寂聴さんが、仰っていました。

私の友人もボランティアに行っていました。本当に、尊敬します。

自分の幸せや利益を求めると、どこまでも欲は広がってきりがなくて、
どこで止めたら良かったのか、どれが自分にとって一番幸せなのか、結局分からなくなってしまう。

幸せを他人に委ねて、それがきっと自分の幸せと思っても、
委ねちゃってるから結局他人事だったり。責任転嫁しちゃったり。

誰かの幸せのために自分を犠牲にするうち、磨り減って枯渇して、
そうなった自分を、その誰かのせいにしてしまい、どちらも幸せになれない。

天台宗の開祖、最澄さんの教え、慈悲の極みは、
私にはとても、簡単には遂げられないと思いました。


昔、恩師に言われました。

「自分が幸せじゃないと、人を幸せには出来ない」

「好きなことが出来るというのは、とても幸せなことです」


別の恩師には、

「焦らず、自分の人生を生きてください」


犠牲を犠牲と思うことなく、誰かの幸せを想えたら。
必要以上に求めなくても、そばにある幸せに、
健やかなる時も病める時も、どんな時でも気づけたら。

記念日に作るショートケーキは、私の誓いです。
お赤飯は、我が家ではいつもセットなので、おまけです!

私は幸せだと、いつでも胸張って天国に報告したいのです。
唯一会える夢の中では、笑顔で会いたいのです。

震災から一年、万事ほうれんそう(報告・連絡・相談)が、きちんと行われることを祈ります。

そしてどうか一人でも多くの方が、あの世でもこの世でも、幸せに居られますように。
遠い道のりでも、きっと誰もかれも、そうなれますように。