2018年7月19日木曜日

緩和ケア棟でのうた時計

晴れ放題!!
皆さま、お元気ですか?

本日、聖路加国際病院の緩和ケア病棟で演奏して参りました。
昨年の12月以来、2回目です。
今回も、ピアノの梶山ななえさん&サックスの吉田充里さん
とのトリオです。


演奏曲はこちら↓

*****

芭蕉布
我は海の子(ピアノ&歌)
海(ピアノ&歌)
雨に唄えば(ピアノ&サックス)
雨にぬれても(ピアノ&サックス)
Over the rainbow(ピアノ&サックス)
サリー・ガーデン
見上げてごらん夜の星を
浜辺の歌(皆さんと一緒に)
夏の思い出

*****


今日の日を迎えるまで、日常を送りつつも
内心は、やはりとても緊張していました。
たった20分、とはいえ
患者様ご本人やご家族の方々にとっては
大切な、一分一秒だからです。

大切だとわかった上で、その上で
一日一日を過ごされている、
私には到底計り知れないものです。

なので、ただひたすら想像して
会場に入って、空気を察して、感じて、
その場に添えるように
言葉、フレーズを歌いつないでいました。

ななえさんも吉田さんも
とっても思いやりのある演奏家なので
それがそのままお二人の音楽になっていました。
そして私はまだまだ弱いので
ご家族の涙に、一瞬、つい心が動いてしまうのですが
すぐ自分の役目に戻り、最後までぶれずに演奏できたのは、
揺るがないお二人のおかげでした。

そんなお二人と演奏できていることに、
ただ感謝の気持ちでいっぱいです。
また年末にお声がけいただいたので
トリオでお伺いする予定です。


ホスピス緩和ケアの音楽療法を専門とされている
米国認定音楽療法士の佐藤由美子さんの

大切なのは「死を知らない」という謙虚さ』

という記事https://www.kango-roo.com/sn/a/view/3018があり、
「ホスピスや緩和ケアの仕事で気をつけていることは何ですか?」
という問いに対して、こう答えていらっしゃいました。 

「患者さんから学ぶ姿勢を忘れないことです。
この仕事を始めて14年になりますが、
今でも分からないことがたくさんあります。
自分は死を経験したことがないので、患者さんの気持ちを
根本的に理解することはできません。それを隠さず、
謙虚な気持ちで接することが大事だと思っています。」


私は音楽療法はできませんが、
この気持ちを持っていたい、と
ずっと心に留めています。

緩和ケア棟の皆様、関係者の皆様、
お声がけくださり、本当にありがとうございました。