2016年6月25日土曜日

6日目♪コサックの子守唄

もう少しで晴れ間!
皆さま、お元気ですか?

アルバム「こもりうた」曲紹介〜6日目☆
これはCDのブックレットに書ききれなかったことを、
描かせていただこうという取り組みですm(_ _)m

今日はコサックの子守唄。
ロシアのコサック村で歌われていた子守唄を、
ロシア軍将校レールモントフが採譜したものです。

日本では3拍子で記譜されたものが多いのですが、
今回はロンドンで出版された童謡集の
4拍子のメロディを用いて、
真由美さんにオルガンをつけていただきました♪


19世紀、
ロシアと敵対する民族との戦いにおいて、
コサック村の男性→兵士になる
と決まっていたそうです。

この曲にはそんなコサックの母親の心情があふれ、
12番まである詩は、

ねんねんころりな子守唄で始まり、
敵対する民族をハッキリクッキリ悪者風に書き、
勇ましく戦う父を見習うよう言い聞かせ、
成長し、そうなることを願い、
でも夜な夜な辛くなってしまって
戦場でも母のことを想ってと願う・・・

もう起伏が激しいです。
お母さんのありのまま!
だと思いました。

発音をみていただいたネイティヴの歌手の方からは、
お会いして一番始めに、
「詩は、どの部分を歌いますか」
と、確認がありました。
私は偏ってしまわないよう戦争の記述を避けたのですが、
「それが良いです、子守唄だけがいい」
と安心されていました。
真剣な表情でした。

その国で生きてきた方だからこそ
分かることがあるのかもしれず。
私もそう伺って、ほっとしました。

この争いが今もなお、
各地で形を変え、続いていて
ともすると代々受け継がれてしまって
現在進行形なのだなと思いました。

エンドレスって言いたくないですが
経験している方にとっては
周りが決めた終わりがあったとしても
エンドレスなのかなと、、

しんどすぎる(>_<)


日本語訳詞は、門馬直衛さんで、
9番と10番の詞を歌いました。

思いはつきぬよ、
いとし児よ、
昼間は祈りて、
夜は泣く。

夢にもわが児を、
見続ける、
ねんねよ、静かに、
すやすやと!

(世界民謡全集8 ロシア篇 門馬直衛より/音楽之友社1959年出版)


今回、初めてロシア語にチャレンジしました!
とても繊細な発音と言葉で、
私の出来映えは置いといて(こら)
メロディと自然に合う、空気感に
納得でした。